本稿では、
「Amazon Brand Registry」
https://brandservices.amazon.co.jp/brandregistry
(いわゆる「amazonブランド登録」。以下、「ブランド登録」といいます。)について、
「はじめに」
http://onion-tmip.net/update/?p=1369
①「ブランド登録」するには「商標登録」が大前提。ではどんな商標でもOK?
http://onion-tmip.net/update/?p=1381
②「ブランド登録」 を想定した商標登録では、指定商品等の選定にコツがある。
http://onion-tmip.net/update/?p=1394
③「ブランド登録」の申請は、いつからできる?商標登録完了しないとダメ!?
http://onion-tmip.net/update/?p=1401
につづいて、深堀していくものです。
④「ブランド登録」を想定した商標登録をするにあたって、”IP Accelerator”(IPアクセラレータ)を、必ずしも利用しなくてもよい。
2022年6月、新たにブランド登録と関連して日本で提供開始となったのが、「IP Accelerator(IP”アクセラレータ)」というサービスです。
「Amazon IPアクセラレーターは、中小企業のブランドオーナーによる知的財産権の登録を迅速化し、Amazonだけでなくあらゆる場所のすべてのストアで知的財産を保護するためのサービス。質の高い商標登録サービスを競争力の高い価格で提供する、厳選された知的財産専門の法律事務所を紹介する」
というもので、
Amazonのページにはいくつかのメリットが記載されていますが、
https://brandservices.amazon.co.jp/ipaccelerator
ここで誤解しやすいのが、この記載:
ブランドのメリットをすぐに始めましょう
商標登録申請が保留中であっても、Brand Registryのブランドの保護機能や構築機能をすばやく利用できます。
これを見ると、「IPアクセラレーター」を利用しないと、商標登録申請(※実際は「出願」)が保留中では、ブランド登録が申請できないともとれるのですが、
結論として、
「『IPアクセラレーター』を利用せずに、商標登録出願をしても、登録前(「保留中」)の段階から、ブランド登録の申請は、「可能」です。
実際に、ブランド登録の手続きを開始していくと、開始直後の「ブランドを登録する」というページで、
「保留中または登録済みの商標を持っています」又は「商標を持っていません」の、どちらかを選択することになっています。
既に、『IPアクセラレーター』を利用せずに、商標登録出願を済ませ、さらにその出願がJ-PlatPatで公開されている方は、ここでは「保留中または登録済みの商標を持っています」を選択すればいいのです(→あとは、本稿②で説明したとおり、出願番号を入力したりすることで、申請完了まで至ります)。
なお、このページで「商標を持っていません」の選択肢には、
弁護士と連携してブランドの構築を始めましょう。
IP Accelerator(商標登録促進)の利用を開始する
と記載されており、クリックするとIPアクセラレーターへと誘導されていきます。
次のページの下部にある、さらに「今すぐ法律事務所に相談する」をクリックすると、選定された弁護士・弁理士事務所が記載されています。
もちろん、いずれも、経験豊富で著名な事務所ばかりであり、このIPアクセラレーターを介して、これらの事務所に商標登録を相談する手軽さ・安心感は高いものでしょう。
(特に、英語での対応が可能な事務所ばかりですので、もし外国の利用者が、日本でのブランド登録をするために、日本での商標登録が必要となれば、利用メリットはかなり大きいものと思料します)。
一方、まだ選択肢がかなり少ない(※2023年7月段階で、5つの事務所のみ)状況です。前述のとおり、必ずしもIPアクセラレーターを利用せずに商標登録出願をしても、商標登録前にブランド登録申請をすることは可能ですので、弊所ONION商標含め、商標登録を扱う弁理士(・弁護士)事務所の中から、ご自身にあった事務所をご選択の上、商標登録出願を完了いただければと思います。
(続き)「⑤「ブランド登録」に向けての商標登録進め方のまとめ」はこちら
https://onion-tmip.net/update/?p=1417
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