弁理士の山中です。春が近づき、アウトドアを中心とするプロスポーツがシーズン開幕を迎え始めました。プロ野球ファンである私も、徐々にソワソワ、ワクワクしてきています(そんな中、イチロー選手の引退発表は、覚悟していたこととはいえ、やはり寂しいものですね。深夜からの80分の記者会見を全て見てしまい、翌日は寝不足気味でした)。

さて、私の場合は、横浜DeNAベイスターズを、それこそ”横浜大洋ホエールズ”と言われていた頃から応援しています。出身が神奈川県であることを言うと「だからですね!」と納得されるのですが、いやいや、80年代の前半は、そんなフランチャイズ意識は(川崎・横浜の中心部以外)なかったと思います。現に、私がファンになった理由は、「小学校のクラスに一人も大洋ファンがいなかった」からなのですから(その頃から、ちょっとオルタナティヴ志向だったようです)。ちなみに、とってもとっても弱いチームであることに気づいたのは、ファンになることを友人たちに宣言した後でした(苦笑)。

1998年に(球団史上2度目の)優勝を果たしたときは、すでに20年近くファンを続けた末の歓喜でしたが、リーグ優勝決定翌日の試合では「こんなにベイスターズ・ファンっていたのか!」と驚くほど、横浜スタジアム(通称ハマスタ)は超満員となっていました。しかし、いい時期は長くは続かず、2000年代は長い暗黒時代を迎えます。チームが弱い上に、球場はガラガラ(従来の人気カードでも満員にならない)、そして身売り・移転、へたすれば球団消滅、という恐怖とも戦わなければならなくなりました(実際、前オーナー企業であるTBSが交渉した企業の中には、他の都市への移転を条件に出したところもあると言われています)。

結果、2012年のシーズンから、ゲーム/IT企業として急成長を遂げていたDeNAが親会社となるわけですが、300万人都市・横浜のポテンシャルを評価し、「たとえ試合に負けても楽しめるスタジアム」としての工夫、最初はサラリーマン層から、そして徐々に子供、女性へとファン層を拡大していく徹底的なマーケティングにより、見事な人気チームへと変貌を遂げてくれたのです(DeNAには感謝の念しかありません)。あまりの人気に従来のキャパシティは限界に達し、今年はなんと新たなスタンドが増設されたほどです(工事中で、まだ増えます)。

https://www.kanaloco.jp/article/entry-154644.html

チケットすら取りづらくなった今、思いたったときにフラっと入れた球場が懐かしくもありますが、やはりイベントは大観衆があってこそ。運良く手にしたチケットを持ってハマスタを訪れると、応援用のユニフォームに身を包んだ多くのファン達(カップルやファミリー、昔は見たことがなかった女性のグループなども…)が行き交うシーンを目にして、もうそれだけで嬉しくなって、ちょっと涙腺が緩んでくるオールド・ファンなのです。

さて、最後ぐらい、無理やり知財の話に結びつけましょうか。「横浜スタジアム」という名称ももちろん商標登録はされています(登録5930861号)。しかし、1978年の開場の割に登録は最近で、2017年のことでした。その他、”ドーム”や”スタジアム”という文字を含む商標は、(商品名含め)多数存在しますが、これが”球場”を含む商標となると、たった7件しか登録がありません。その中には、聖地「阪神甲子園球場」(登録3037323号ほか)や、今は無き「後楽園球場」(登録5179627)も含まれています。