いつもお世話になっております。ONION商標・代表弁理士の小野尾です。

ONION商標では、外国への商標出願の代理も多く担当しておりますが、

最近、“マドプロ”こと、マドリッドプロトコル制度を利用して外国への商標出願をされたお客様から、

海外からの封書で、商標の請求書が届いたんですが…?」

というお問い合わせをいただくことがございました。

そのような場合、まず「詐欺」を疑ってください。

実は、以下のような注意喚起がなされております:

*WIPOホームページより
警告:商標に関する不審な請求書
https://www.wipo.int/madrid/ja/fees/invoices.html

*日本国特許庁ホームページ
条約上規定された組織外からの手数料請求について
https://www.jpo.go.jp/system/design/hague/tesuryo/jyouyaku_sosiki_igai.html

国際出願の情報は、WIPO(世界知的所有権機関 / World Intellectual Property Organization)で誰でも確認することができますが、これを悪用し、出願人宛に直接不審な請求書が発送されるケース(振り込め詐欺事案)が発生しているとのことです。

お客様ご自身が出願した商標の画像が添付されていたりする上に、英語であることから、つい勘違いしがちですが、よく見ると(現存する団体によく似た、しかし)実在しない名称の団体名義になっていたりします。いずれにしても、出願を代理した弁理士からすれば、ありえない費用請求です。

弁理士を介して、マドプロ出願をされた方は、外国からの書類が届いた際は、

まずは担当した弁理士事務所にご相談

いただき、くれぐれもそのまま振り込みなどされませんよう、お願い申し上げます。

また、ご自身でマドプロ出願をされた方でも、特許庁やWIPOヘ通報することをおすすめします。

ONION商標・代表弁理士 小野尾 勝