ONION商標・弁理士の山中です。

新型コロナウィルスの影響で、ここ数年伸び続けてきたインバウンド(訪日外国人旅行者)数にも急激なブレーキがかかっているものと思われます。渡航制限や自粛により、海外への旅行を取りやめたという方も多いのではないでしょうか。私は、社会人として最初に就職したのが旅行会社だったこともあり、現在の状況にはとりわけ心を痛めております。

しかし、そんなつらい気持ちを少し軽くしてくれるというか、未来に向けて明るくしてくれるニュースを、最近見つけました。

NZ航空、エコノミー向け睡眠スペースの特許出願
https://www.cnn.co.jp/travel/35149914.html

「NZ」とは、ニュージーランド航空(の2レターコード)ですね。なんと、ファーストクラスやビジネスクラスではなく、エコノミークラス利用者でも、横たわれる睡眠スペース,その名も「ECONOMY SKYNEST」を開発したのだそうです。

私も、旅行会社のあと、音楽業界(レコード会社、コンサート・プロモーター)在籍時は、海外出張を多くさせていただきましたが、そのほとんどがエコノミー(注:行かせていただいただけでも有難かったです)。体が大きいもので、差額を自腹で払って(足元のピッチが広くなる)プレミアム・エコノミーを利用したり…という涙ぐましい努力をしてきましたが、やはり横になれるかなれないか、というのは、すごく大きな違いです。

実は、こんな体験がありました。ロンドン出張の帰り、搭乗後に「申し訳ございませんが、前のほうに移動いただけませんでしょうか…」。渋々移動したところ、なんとそこはビジネスクラスどころか、ファーストクラス! きっと、エコノミー・シートがオーバーブッキングになってしまったのでしょう、単独客だった自分が押し出されるという「幸運」でした。

さまざまな料理や、(当時はビジネス以上にしかなかった)ビデオ等のアミューズメントを、「どれだけ楽しんでやろうか!」と思ったのですが…ファーストクラスならではの「フルフラットベッド」の魔力です。ふと気づいたときに、流れていた機内アナウンスは、「間もなく、成田空港への着陸態勢に入ってまいります」というものでした(涙)。

いずれにしても、かからざるを得ない長時間フライトが、発明(特許技術)でリーズナブルに、快適になるというのは、素晴らしいことですね。なお、ニュージーランド航空のこのシートの名称を商標登録出願もしていると書かれていますが、今のところ日本での出願は確認できず。ただ、同社は過去にも(エコノミークラスの座席1列をつなげてベッドにできる座席等について)「SKYCOUCH」(商標登録5397718号)という商標権を取得しているので、日本についても出願をしているものと推測します。

最後に。早く皆様が、自由に行きたいところに行ける日々が、いち早く訪れることを祈って!