ONION商標・弁理士の山中です。

エンタメとは切っても切り離せない「著作権」。お仕事で関わりのある方はもちろん、ファンの立場からも興味をもって、「いっちょ著作権法を勉強してみようか!」と思われる方は少なくないと思います。しかし…なかなか、「わかったようで、よくわからない」ということはないですか?自分の場合はそうでした。

弊所のサイトでも自身のプロフィールを公開していますが、私は弁理士になる前は、レコード会社に勤務していました。しかし、所属していたのは、知財部/法務部とかではなく、音楽制作のディレクションや、マーケティングを行う部署でした。そもそも、法学部出身でもないし…(※じゃあ、出身学部の専攻内容に詳しいのか?という問いは受け付けません)。

いや、何が申し上げたいのかというと、レコード会社にいたときに、著作権法なんて見たこともない人間だったということです。しかし、徐々に知財に目覚めて、一念発起して弁理士を目指すことになり、その過程で「著作権法」を勉強せざるを得なくなったわけですね。いい先生との出会いもあり、なんとかその科目も含む試験を突破することができたわけですが、振り返ってみて、

「なぜ著作権法はわかりにくいのか」

その理由が、だいぶ整理できたのです。ぜひ皆さんには、その「わかりにくい」理由をまず押さえてもらえればと思います。その上で、すこしでもそのわかりにくい部分を、「わかりやすく」ご説明できるよう、努力してまいります。

では、前置きはこのくらいにして、行きましょう。

【わかりにくい理由 その①】「ちょうどいい書籍が(少)ない」

知財に興味を持ちだした頃の自分がそうでしたが、「よし、どうせなら、頭から徹底的に詳しくなってやろう」なんて意気込んで、なるべく分厚く、ハードカバーで、堅い装丁の書籍を選びがちです。実際、そうした、著作権法の研究をされている先生(学者さん)が書かれている「専門書」は多く存在します。

しかし、初学者がそのような書籍を手に取って、頭から読んでいっても、著作権法が体系的に理解することはなかなか困難です。そもそも、条文が難しい(※法律って、なんでああわかりづらい文章なんでしょうね)のに、その解説まで専門的だったら、そりゃわからないですよ。

もうひとつ、著作権法に興味がわくきっかけになりやすいのが、「今、実際に(著作権のことで)困っている」という場合です。そうなると、「こういうケースは一体どうなの?」というケーススタディごとの解答(結論)を求めて、「Q&A形式」の書籍(※結構、多いです)を手に取りやすくなります。

しかし、こういう一見とっつきやすい書籍もまた、結果的には著作権法に苦手意識を持つことになるリスクが潜んでいます。

なぜかというと、Q&A系の本を読んでも、今、自分が直面している問題と、100%状況が同じということは、まずありません。そして、日本の著作権法は、「例外」について、かなり細かくケース分けをしているので、少し前提が違うと、異なる結論となることも少なくないのです。にもかかわらず、

運よく、質問できる相手(専門家)がいても、著作権法を体系的に理解していないと、その回答に「こういう場合はこうなのに、なんでちょっと状況が異なるだけで、こんなに結論が変わっちゃうの?」というところに、?マークが無限ループしかねないわけです。

そこで、著作権法を体系的に理解していただきたい…とはいえ、別に専門家を目指すわけではない皆さんには、あくまで、その法律の構造を「ざっくり」理解していただきたいのです。

はい、でも、次回以降ももうすこし【わかりにくい理由】が続きます。ちょっとネタバレすると、その法律の構造にも、そしてエンタメの業界によっては「法律>規則 ≠ 慣習」な点にも、「わかりにくさ」が潜んでいるのです(次回に続く)。

 

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